谷川 一の倉沢・新道トレッキング
2013年7月17日 水曜日
右ハ蓬峠道
左ハ谷川岳道
初心者ノタメノ登山ノ注意
一.先ズ、山ノ家ニテ登山ノ注意ヲ聞カレヨ
一.単独登山ハ止メラレヨ
一.山上ノ天候ハ急変シ易イ無理セヌ様
霧ハ数分ニシテ山ヲ捲ク 晴ル迄動クナ
一.下山口ニ注意セヨ 萬一道ヲ迷バ、必ズ引キ返セ
水ニソイテ下ルハ危険 断崖多シ
遭難シタル若キ中学生ノ父 記ス
土合駅を過ぎ、湯檜曽川沿いの新道入口にある石碑です。
石碑に刻まれた初心者登山者へのメッセージ
遭難した子供の父親の思いが胸に響いてきます。
初心者の私へのメッセージとしてあらためて肝に銘じたいと思います。
晴れていたら谷川岳のつもりでしたが、朝目覚めると雨。
結局、二度寝をし、次に目がさめたときにはすっかり晴れておりました。
雨でも出発していれば登れたのに、後悔・・・
でも、谷川には行きたいよね、ってことで、今回は谷川の一ノ倉沢トレッキングに行ってきました。
谷川岳登山は次のチャンスまでおあずけです。
本日のコース
谷川ベースプラザ〜山岳資料館〜マチガ沢〜一ノ倉沢(ランチタイム)〜幽の沢〜新道・JR巡視小屋まで。
帰りは新道を利用し、途中で旧道マチガ沢に戻り、山岳資料館までの約12キロ、ランチタイムを入れて、約4時間のコースでした。
ベースプラザを出て、少し登ったところに山岳資料館があります。
お店のご主人が親切にコースを教えてくれました。トレッキングコースは資料館の右手の道を歩いていきます。
この道はなんと国道291号線。
新潟県側の清水峠道は廃れ酷道となっていますが、群馬側はいまでもところどころ遺構も残っています。この国道が、私たちが住む町を通っている291号線だと思うと感動します。 萌え〜 (*゚▽゚*)
それでは一ノ倉沢に向かって出発しましょう。
しばらく行くと、西黒尾根の登山口がありました。
憧れの西黒尾根。
日本三大急登のひとつ。ちょこっと寄り道。数メートル登ってみました♪
最初から急な登りなんですね・・
まずは天神尾根。
それから西黒尾根を目指そうと思う。
西黒尾根の登山口を過ぎ20分程歩いていくと、マチガ沢出合に到着します。
視界が開け、目の前に谷川岳がドーン!
群馬側からの谷川岳の姿は険しくて恐ろしい感じがします。
昔はこの辺りに宿屋があったらしい。 疲れて、疲れて、ようやく見えた街の灯り。「街が見える!」と喜んで発した言葉からついた名前・・・「マチガ沢」♥
国道291を隔てて、この辺り一帯は、ぶなの林が広がっています。
太い大きなブナは樹齢200年余。
200年間もの間、ここに立ち、人々の往来を見守っているのです。
道の山際に残る当時の石垣がところどころに見られます。
苔むした風情のある石垣です。
一ノ倉沢出合に到着しました。
ロッククライミングのメッカと言われる一ノ倉沢が目の前にドーン!
ものすごい迫力です!
何百人ものクライマーがここで命を落としています。
ここから先の道沿いの石の壁にはご家族や友人、山岳会の方々が故人に捧げたレリーフが沢山飾られていました。
聞いたことのある名前が沢山。
滝沢スラブ、滝沢リッジ、烏帽子岩、衝立岩北陵、南陵テラス、とか・・
どうやって登るんだろ? すごいね。
この迫力ある一ノ倉沢を目の前にして、おにぎりを頬張る最高のひととき♪
お茶をのみ、チョコレートを食べる幸せな時間♥
ここまで来たら、幽の沢まで行き、新道に下り、JR巡視小屋周りで一周してみよう!
ってことになり、ランチを食べ終えて急いで出発しました。
出発からずーーっとエゾアジサイが咲いていました。
幽の沢を過ぎ、新道への急坂を下り見えてきたのがJR巡視小屋
立派な小屋です。
今日はここまで。巡視小屋を背にして帰ります。また来るよ!
土樽から蓬峠には先月登った!
そして、今回、JR巡視小屋まで来ることができた!
そう、残り、この小屋から蓬峠までの区間を埋めなければならない!
蓬峠越えをしなくちゃな!
やりたいことが沢山ある
ひとつひとつ、ゆっくりと!
新道ではいくつか渡渉箇所あり。
渡渉は好きだな。
どんな石を超えていこうかと、石定めするのが好き♥
考え中・・・
湯檜曽川沿いを歩きます。
振り向いて、川上を映ししました。
すこし雲行きが怪しくなってきましたよ。
ふかふかの土の上を歩いていきます。
膝に優しい土です。
森の匂い、土の匂い、マイナスイオンを感じながら、せっせと歩いていきます。
森の匂いが好きなんだな〜♥
ルンルンで!
歌を歌いながらルンルン歩いてきましたら、いつのまにやら
マチガ沢への分岐までやってきました。
ここから旧道に入るため、プチ登山になります。
雨も降ってきたので、急げ急げ!
ここはキャンプ場かしらん?
炊事場、BBQサイトもありました。
キャンプ場らしきところを登りきり、旧道に入り、歩いていると、目に入ってきたのが、路上で天を仰ぐ震えている小鳥。
巣から落ちたのではないでしょうか。
このままでは確実に死にます。
どこか安全なところに移しても、死は免れないと思います。
小鳥も私も自然界のひとつにすぎません。
結局、私は手を出さずにそーっとそのままにして帰ってきました。
ごめんね。頑張って。と、心の中で囁きながら。
今日もありがとう!
大自然に感謝です。